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田中治彦
1946年 東京生まれ。1970年代初頭から“人間の精神性”をテーマに、宝石・貴 金属・木・漆・にパン!まで、ユニークな異素材を組み合わせた彫刻作品の制作 を始める。動物や昆虫などの生物や、自然界の現象をモチーフにし、緻密な貴 金属細工を用いて作り込まれた作品群は、1981年にニューヨーク、ロンドンで の連続個展を機に、大英博物館が作品を3点購入するなど、海外でも高く評 価されている。1987年に制作環境を大自然の中に求め、自身の美術館とアト リエを山梨県北杜市清里の森にオープンする。さらなる自己の探求、技術の研 鑽と同時に、世界中のアーティストとコラボレーションした。“英国祭 festival UK 98”に参加した際はロンドンからロイヤルアカデミーの学生をボランティアで受 け入れ、自然と融和するアートALFO展を開催。英国大使から感謝状を戴くな ど、様々な芸術活動を展開した。また身に付けられるアートをテーマに、得意の 貴金属細工技術を惜しみなく投入したアクセリー作品の制作などを続けていっ た。現在は居を長野県に移し、新たな視点でアートを日常の中に融和させる、 新しい作品シリーズの発表に向けて精力的な活動を続けている。
年表
1946 ・東京都世田谷に生まれる
 1968 ・日本大学獣医学部在学中、学生運動が本格化する日本を後にして世界を旅するフランス国立ギメ東洋美術館で出会った 勾玉(まがたま)の美しさに魅せられて独自のアート活動を始める
 1971 ・東京 六本木にアトリエ開設
 1975 ・処女作品“叢”(むらがる)を発表
 1981 ・初の個展をニューヨーク、ロンドンにて連続開催
 1982 ・大英博物館が作品2点“初夢”、“我が身を切っても”を購入 ・東京銀座和光ホールで個展を開催
 1984 ・大英博物館が漆箱作品“海島”を購入
 1985 ・米国ハワイ州が作品を購入 
 1986 ・日本皇室が漆箱作品“海島”を購入
 1987 ・八ヶ岳南麓、北杜市清里の森に田中治彦モダンアート美術館をオープン
 1994 ・ロスアンゼルスカウンティ美術館、現代根付け彫刻展に作品2点が招待展示
 ・京都平安建都1200年に際し来るべき次への展覧会に作品が展示 
 ・以後しばらくメディア等への露出を避け、製作に集中
 2010 ・山梨県立美術館で「田中治彦とファミリーによるリンゴ1個分の愛を地球へ展」を開催 
 ・第1回日本ジュエリーデザインコンペティションで作品が入賞 - 作品は5月上野の森美術館を始めとして伊丹、仙台、名古屋と 7月まで巡回展示 
 ・大英博物館出版の“Haiku Animals”に喜多川歌麿、葛飾北斎などと並び作品が掲載 
 ・日本ー南アフリカ 交流100年記念行事 日本代表デザイナーとして記念作品を制作 
 ・日本デザイン団体協議会D-8デザイン保護研究会の委員へ就任 
 2011 ・公益社団法人 日本ジュエリーデザイナー協会の理事へ就任 
 2012 ・日本ジュエリーアート展で作品が入賞 - 作品は5月上野の森美術館を始め6月伊丹と巡回展示 
 ・高円宮コレクションに入っていた寝付け作品2点のうち1点が東京国立博物館140周年
 ・高円宮殿下の十年式年祭を記念し、 国立博術館へ寄贈される- 東京国立博物館本館で、2012年10月~12月に特別展示を開催 
 2017 ・田中治彦モダンアート美術館が設備老朽化のため惜しまれつつ閉館
 
        
        
      
    
    